【最新事例】NFT特集第二弾!世界最大のNFTマーケットプレイスOpenSea解説や注目の海外NFTスタートアップ紹介

【最新事例】NFT特集第二弾!世界最大のNFTマーケットプレイスOpenSea解説や注目の海外NFTスタートアップ紹介

本稿ではNFTについてに下記の視点に焦点をあてた。
NFTを売買してみたい方や、NFTビジネスに関心がある方などNFTに少しでも興味を持っているのであれば、是非ご一読頂きたい。

・世界最大のNFTマーケットプレイスであるOpenseaはなぜ生まれたのか

・そのOpenseaでどうすれば売買することができるのか

・世界的に有名な音楽家や美術家がどのようなNFTアート制作をしているのか

・海外のNFTに関する注目すべきビジネスにどのようなものがあるか

NFTについて基本的な部分を知りたい方は前回のNFT関連記事『【徹底比較】NFTとは?トレンドの背景や話題のNFTゲームまで詳しく解説】』をご覧になって頂きたい。こちらの記事ではNFTゲームを軸にNFTの基本知識やP2E(Play-to-Earn)ゲームである Arc8の体験レポートなどを紹介した。

NFT関連第一弾記事を公開後、NFTマーケットプレイスのnanakusaがSBINFTにリブランディング発表や、WBA・IBF世界王者の井岡尚弥選手の初となるNFT作品の販売決定、NFTベースコミュニティによるDAO型店舗「DeStore」にWeb3VCのNext Web Capitalなどから資金調達を行う発表など、国内のニュースだけみてもNFT関連のニュースが後を絶たない。

これらのNFTニュースはどちらかというとビジネスサイドからの仕掛けが多いが、昨年から世界中で続くNFTの波をここまで大きくしてきた中心的な存在の一つがクリエイターであることに異論はないだろう。

そこで今回の記事では創作とビジネスの両面からNFTについて取り上げる。
具体的には世界最大のマーケットプレイスOpenSeaの徹底分析、人気NFTプロジェクトTop10、NFTプロジェクトとコラボする世界的アーティスト 、また筆者が実際に自作NFTをOpenseaで出品した経験をもとにOpenseaの購入方法や出品方法について分かりやすく紹介したい。
さらには注目の海外NFTスタートアップも取り上げる。

 

Opensea

世界最大のNFTマーケットプレイスOpenseaを詳しく解説する。

1-1 Opensea とは?

Opensea

OpenSeaは2017年にニューヨークで設立された世界最大のNFTマーケットプレイスだ。今日のNFTマーケットプレイスはアートNFT特化型マーケットプレイスなど特定のジャンルに焦点をあてたNFTマーケットプレイスがある。その一方で、OpenseaはアートNFT作品だけではなくメタバース内で使うことができるアイテムやドメイン名、音楽や写真など多岐にわたるのが特徴だ。

創業者は Devin Finzer(@dfinzer)とAlex Atallah(@xanderatallah)。Openseaで取引されるNFTは前回の記事でも紹介したEthereumのスマートコントラクト ERC-721 とPolygon をベースにしている。Openseaの主なビジネスモデルはユーザーのNFT売買取引に際して手数料をとるビジネスだ。

現在iOS、Androidともにアプリが公開されているので、気になった方のためにリンクを記しておく。

(参考)
・Opensea HP URL
https://opensea.io/

・Opensea App (iOS版)
https://apps.apple.com/us/app/opensea-nft-marketplace/id1582861796

・Opensea App (Android版)
https://play.google.com/store/apps/details?id=io.opensea&hl=en&gl=US

 

OpenseaはNFTマーケットプレイスのトップランナーであらゆる投資家やVCと手を組んでいる。OpenSeaは創業数ヶ月後にFounders Fundから200万ドルのラウンドを発表。

2021年3月には、Ron Conway氏などの個人投資家やエンジェル投資家の参加も加え、絶大な影響力を持つエージェント型VC Andreessen Horowitz  (a16z) がリードする2,300万ドルの投資ラウンドを発表。

2021年7月に再びa16zから1億ドルの調達を発表した。

さらに今年1月には3億ドルの資金調達を発表。現在シリーズCであり、クリプト系VCのParadigmとCoatueが主導している。

現在の評価額は133億ドル(日本円で約1兆5830億円 / $1 = ¥119 )であり、わずか半年で9倍という圧倒的な成長を見せた。

ベンチャーキャピタル

Devin FinzerとAlex Atallahは現在30歳前後だ。Opensea創業前、二人はプログラマーとしてスタートアップ企業などで活躍していた。Openseaを立ち上げる前にWifiCoinというWi-fiを一般ユーザーに提供する人に暗号資産を獲得することができるサービスを開発していた。当時、前回の記事でも紹介したNFTゲーム CryptoKitties が公開されたが、二人はNFTのポテンシャルに魅了されOpenseaを設立することとなった。

資金調達を受けて、今後はプロダクト開発の加速、カスタマーサポートとユーザーの安全性の大幅な向上、NFTとWeb3の幅広いコミュニティへの有意義な投資、チームの成長に調達資金を活用し、​次世代のオープンデジタル経済圏の発展を牽引していくとのことだ。

 

1-2 Opensea NFT取引量ランキング Top10 (Volume)

Openseaの基本的な部分と創業ヒストリーを紹介したところで、次に昨今どのようなNFTコレクションに資金が集まっているのか紹介していきたい。前回の記事では当時大きな注目を集めたCryptoPunksをはじめとするNFTコレクションを紹介したいが、果たして現在はどうなっているのだろうか。

2022年3月22日時点のOpensea月間ボリュームランキングをもとに、上位10NFTコレクションについて紹介していく。

プロジェクト

No.1「Bored Ape Yacht Club」
https://opensea.io/collection/boredapeyachtclub

BAYCと表記されることが多い圧倒的人気かつプレミアム価格なNFTコレクション。発行総数は1万でfloor(最低価格)は記事執筆時の時点で 101 Ethereum(日本円で約3600万円)。Justin Bieberなど有名アーティストが所有していることもあり、このようなプレミア価格となっている。制作はYuga Labsが手がけている。

(参考)Yuga Labs ホームページ
https://www.yugalabs.io/

 

No.2「Mutant Ape Yacht Club」
https://opensea.io/collection/mutant-ape-yacht-club

Bored Ape Yacht Clubに続くミュータントをコンセプトにしたコレクション。こちらも大変な人気があるようだ。


No.3「Invisible Friends」
https://opensea.io/collection/invisiblefriends

スウェーデンのアニメーター Markus Magnusson(@​​MotionMarkus) によって生まれた「見えないキャラクター」のコレクション。是非リンク先から作品をみて欲しいのだが、キャラクター自体のみ見えない不思議なアートコレクションだ。

(参考)Invisible Friends ホームページ
https://invisiblefriends.io/

 

No.4「CryptoPunks」
https://opensea.io/collection/cryptopunks

先ほど紹介したプロジェクトは今もなおプレミアム価格で取引されるほど圧倒的な人気をもつ。2017年に始まった本プロジェクトはアメリカのLarva Labs社が企画したもの。Larva Kabs社は今年3月中旬、上で紹介したBAYCの制作プロダクションであるYuga LabsにCryptoPunks と Meebits という人気NFTコレクションの知的財産権を譲渡している。

Larva Labsの創業者は Matt Hall(@matthall2000とJohn Watkinson(@pents90)だ。

(参考)CryptoPunks ホームページ
https://www.larvalabs.com/cryptopunks

 

No.5「3Landers」
https://opensea.io/collection/3landers

コミュニティ、冒険、コラボレーションを中心に設定したNFTコレクション。 

(参考)3Landers ホームページ
https://3landersnft.com/#/

スニーカー

No.6「CLONE X – X TAKASHI MURAKAMI」
https://opensea.io/collection/clonex

RTFKTというデジタルスニーカーブランドと世界的アーティストの村上隆氏(@takashipom)がコラボしたプロジェクトによるNFTコレクション。2021年にNIKEに買収されたRTFKTといえば、7分間で310万ドル超の売上を記録したことが大きな話題となった。バーチャルスニーカーは北米を中心に高い人気がある。購入したNFTはメタバースなどで利用可能となっており、ユーザー同士でトレードすることもできる。


No.7「CyberBrokers」
https://opensea.io/collection/cyberbrokers

Josie BelliniによるNFTコレクション。多種多様な人間が2Dで描かれている。


No.8「Azuki」
https://opensea.io/collection/azuki

メタバース内で使用することを目標としているNFTコレクション。小豆がアイデアになった。


No.9「tubby cats by tubby collective」
https://opensea.io/collection/tubby-cats

猫をモチーフにしたNFTコレクション。


No.10「Meebits」
https://opensea.io/collection/meebits

Minecraftのキャラクターのようなボックス型の3DNFTアイコン。このコレクションもCryptoPunksと同じLarva Labsによるもの。


このほかにも多くのNFTプロジェクトがあるので、OpenseaなどのNFTマーケットプレイスで検索してみてはいかがだろうか。

また昨今のNFTプロジェクトの基本的な流れは①プロジェクト公開②ホワイトリスト登録期間の開始③mint(ミント)の開始④リビール(re-build)だ。

プロジェクト開始のアナウンスのあと、mintの上限数を告知する。新規NFTプロジェクトであればmint上限数が1000から10000個であることが多いが、1点限定の場合もある。

次にホワイトリスト登録期間のアナウンスがされることが多く、この期間内で登録しておけば後々NFTを購入するときに一般販売(パブリックセール)より安価でmintすることができることもある。注目のNFTプロジェクトがあれば、ホワイトリスト登録期間内に登録しておくことをお勧めする。

その後、mint期間(NFTの購入期間)が始まり人気のあるプロジェクトであれば即日完売することもある。mintして手にいれたNFTは、この段階ではいわばガチャガチャを回してカプセルをゲットした段階であり、中身が何であるかは分からない。リビール、つまり手に入れたカプセルを開けるタイミングでどのようなNFTを所有したのか分かるのである。

NFTプロジェクトの多くは、NFTを異なるデザインにしており被ることがない。パブリックセールが開始される前に人気があるプロジェクトは即日完売になることが予想される。また二次流通での値段が高くなりやすい。気になるNFTセールを見つけたら忘れないようにメモしておこう。

 

世界的アーティスト× NFT プロジェクト事例

さて、ここからはNFTアートに挑戦する世界的なアーティストを紹介する。

クリエイター

2-1 村上隆 / 美術アーティスト

1962年東京都生まれ。カイカイキキという会社の代表取締役という顔ももつ。

村上隆氏といえば顔が笑っているカラフルなお花の作品で有名だ。近年村上氏はNFTに関心を持っておりチームを組んでNFT制作に取り組んでいる。

(参考)MURAKAMI.FLOWERS official

インスタグラムアカウント
(@murakami.flower2022)
https://www.instagram.com/murakami.flower2022/?hl=en

先ほど記事内でも紹介したが、2021年にデジタルスニーカーブランドのRTFKTと手を組み、限定数のスニーカーNFTを発表した。また今春には新しいNFT作品を公開するとのこと。今後の活動に目が離せない。

プロジェクトURL
https://murakamiflowers.kaikaikiki.com/

2-2 花井祐介 / イラストレーター

1978年神奈川県生まれの世界的なイラストレーター。

同氏は今年2月、デジタル&フィジカルプラットフォームの「FWENCLUB」とコラボし初のNFT作品を1000個販売。即日完売となった。同NFT作品は前澤友作やKAWSなど著名人が所有している。第二弾以降の制作も告知しており、引き続き大きな注目を浴びることになるだろう。

ピアノ 坂本龍一

2-3 坂本龍一 / 音楽家

1952年東京都生まれ。作曲家やピアニストとしての顔をもち、戦場のメリークリスマスなどで知られる音楽家だ。同氏は2021年12月、楽曲「Merry Christmas Mr. Lawrence」で演奏されるメロディー595音を1音ずつNFT化し販売した。国内NFTマーケットプレイス Adam by GMO で取り扱われており、フロア価格は記事執筆時で¥100,000となっている。販売価格の10倍だ。

 

2-4 RAC / 音楽家

1985年ポルトガル・コインブラ生まれ。RAC名義で活動しているが、本名はAndré Allen Anjos。ロック、エレクトロニック、ダンスミュージックのリミックスなどを手がけるアーティストだ。

そんなRACはストリーミングサービスなど近年のクリエイティブ系プラットフォームによってアーティストの利益が搾取されていることを問題視している。このような理由から、アーティストとファンがダイレクトにコミュニケーションできるよう自前のトークン「$RAC」を発行し話題を集めた。

彼のホームページを是非訪れてみてほしいのだが、ピンク色を基調としたポップなサイトとなっており、コンテンツの中には Decentraland や $RAC tokenなどWeb3領域に高い関心があることが分かる。

彼のアーティスト主導によるビジネススキームはまるでD2Cのようであり、このビジネスモデルの行方は今後のクリエイターエコノミーを占うことになるかもしれない。

(参考)RAC.fm  ホームページ
https://rac.fm/

 

Openseaの活用方法と注目必至のNFTビジネス

ここではOpenseaの活用方法と注目必至のNFTビジネスを紹介する。

3-1 Openseaで購入するには

metamask

新進気鋭のアーティストだけではなく著名なアーティストまでがNFT作品に取り組んでいることを紹介した。実際にNFTを購入したいと考えた方もいるのではないか。

そこで次は世界最大のマーケットプレイスOpenseaでNFTを購入するにはどういった準備をすれば良いのか紹介する。端的にいうとOpenseaでNFTを購入するために用意することは2つだ。

1つは暗号資産ウォレット、もう1つは必要な分の暗号資産だ。

例えばAmazonで日用品を購入するにはクレジットカードを登録しクレジット払いでいくらか円を払うが、Openseaの場合NFTを購入するには暗号資産ウォレットを登録し(正確には接続し)そのウォレットから暗号資産を支払えばNFTを購入することができる。

接続できる暗号資産ウォレットは複数あるが、最も使用されているのはMetamaskだ。

(参考)Metamask ホームページ​​
https://metamask.io/


MetamaskはiOS、Android対応アプリを公開しているため各アプリケーションストアからインストール可能だ。また、Chrome拡張機能にも対応している為PCでも使いやすい。アカウントを作成し終えた後、OpenseaサイトからMetamaskに接続することができる。

Openseaと暗号資産ウォレットの接続が完了がしただけではまだ空の財布であるため何も購入することができない。次にMetamaskに必要な分だけ暗号資産を入れる必要がある。

記事執筆時点でOpenseaで取り扱い対応している暗号資産はEthereumとPolygonの2つだ。この内、Ethereumは日本国内外の主要な暗号資産取引所などで購入することができる。こういった取引所でEthereumを購入し自身のMetamaskに送金(購入した暗号資産をMetamaskに移動)すればよい。

ちなみにこの送金について一点注意した方が良いことがある。それは送金先アドレスを間違えてしまうと送金した金額分損失してしまうということだ。したがって、特に最初の送金は注意しながら行った方が良いとされる。

例えば初めての送金で一度に10万円送金する場合、リスク回避として最初に少額だけテスト送金してもよいだろう。基本的に送金には手数料を伴うが、一度に10万円を失くしてしまうよりはリスクを限定的にすることができる。

ウォレットに必要な分の暗号資産があることを確認した後、早速NFTを購入してみよう。

 

3-2 Openseaで販売するには

次にOpenseaでNFTを販売する方法を紹介する。

ここまでOpenseaでのNFT購入方法について紹介してきたが、NFTを購入するのではなく制作して販売したいと考えた方もいらっしゃるのではないか。

OpenseaにはNFT化したいデータをアップロードすれば勝手にNFTしてくれる機能がある。つまり、データさえ用意すれば誰でもNFTを制作でき、販売することができるのだ。

前回の記事でも紹介したように、NFTは代替不可能なトークンのことだ。

仮に今あなたが目の前の景色をカメラで写真を撮ったとしよう。その画像データをOpenseaにアップロードし必要なステップを踏めばその画像データはNFTに生まれ変わる。

NFT化することによってもともとアップロードしたオリジナル画像データがなくなってしまうことはない。ただオリジナルと言っても、誰かにその写真が私の撮った写真であることを完全証明することは不可能に近い。ウェブからダウンロードした可能性や別の誰かが撮った写真である可能性もあるからだ。

その一方でNFT化されたその写真(のデータ)には固有のトークンIDが生成され唯一性が担保される。したがって、OpenseaのようなNFTマーケットプレイスで販売することができるのだ。

NFTを販売することはデータをNFTにする仕組みと販売する場所さえあれば可能であるということを端的ではあるが紹介した。

データをNFT化するサービスを提供しているのはOpenseaのようなNFTマーケットプレイスが現在主流であるが、昨今NFT制作サービスも国内外で登場している。NFTマーケットプレイスについてまとめられている記事やコラムは多数存在しているので、本記事では次にあまり情報がまとめられていないNFTに関する注目のサービスやスタートアップ企業をみていきたい。

売買

3-3 NFTに関する注目のサービス

・HYPERSPACE https://hyperspace.xyz/

カナダ発SolanaベースのNFTマーケットプレイスの情報を集約したアグリゲーションサービス。SolanaはNFTやP2E(Play to Earn)ゲームと相性の良いブロックチェーンで、記事執筆時点で暗号資産時価総額第9位。Solanaベースの代表的なNFTマーケットプレイスにはMagic Edenなどがある。

HYPERSPACEは複数のNFTコレクションがまとめられたアグリゲーションサービスなので、どのNFTプロジェクトに人気が集まっているかなど情報収集に最適だ。ご自身の暗号資産ウォレットを接続することも可能。Solanaベースで最も主流なデジタルウォレットはPhantomだ。MetamaskはSolanaチェーンに今のところ対応していないので、Solanaチェーン対応の暗号資産ウォレットを用意しよう。

(参考)
Magic Eden / NFT マーケットプレイス
https://magiceden.io/

Phantom / Solanaチェーン対応暗号資産ウォレット
https://phantom.app/


・CRISP(
Constant Rate Issuance Sales Protocol)

大手VCのParadigmが開発しているNFT販売価格設定メカニズム。需給からNFTの販売価格を調整することで安定した価格で販売できるような仕組み。

ParadigmはスワッププロトコルのUniswap v3の製品化などベンチャーキャピタル事業の枠を超えて大きくWeb3業界に貢献しているVC。

次回の記事ではNFTスタートアップに投資するベンチャーキャピタルについても紹介しようと考えているため、Paradigmの活動についても掘り下げたいと思う。

(参考)
Paradigm
https://www.paradigm.xyz/

Uniswap v3
https://uniswap.org/


・Flip 
https://flipmetrics.com/

こちらもNFTマーケットプレイス・アグリゲーターで、大手暗号資産取引所FTXが関わり、クリプト系Podcastの UpOnly ホストである Brain KrogsgardやSam Hotchkiss、Jennifer Jacobsが設立したサービス。各NFTマーケットプレイスのNFTコレクションやフロア価格、取引量などの情報を一度にみることができる。

(参考)
Podcast UpOnly
https://podcasts.apple.com/us/podcast/uponly-chats-with-crypto-experts/id1554387610


・CryptoSlam 
https://cryptoslam.io/

こちらもNFTマーケットプレイスのアグリゲーター。NFTコレクションをランキング形式で紹介している。今後はNFTに関するAPIを開発していく。

スタートアップ

・Palm NFT Studio https://palm.io/

ConsenSysのジョゼフ・ルービン氏などが創業したNFT配布の開発支援事業に取り組むスタートアップ。Ethereumのサイドチェーン「Palm Network」を活用しガス代を抑えているとのこと。


・Catalog 
https://beta.catalog.works/

Catalogは音源レコード×NFTのプラットフォームサービス。音楽アーティストはストリーミングによって多くのリスナーにアクセスすることは容易くなったが、特定のリスナーに聴いて楽曲を愛して欲しいアーティストも存在する。Catalogはそんなアーティストの願いをNFTを活用して叶えるようと試みている。


・Curated 
https://culturedcrypto.com/

情報を集めて整理するキュレーションのためのNFTファンド運用やNFT収集、NFTコミュニティー支援も手がけるスタートアップ。Web3界隈を中心にキュレーターの活躍が目立ってきている。


・Pianity 
https://pianity.com/

フランスに拠点を置く、音楽アーティストとファンが一緒に制作、共有、交換、限定トラックの収集などができる音楽NFTプラットフォーム。NFTを活用した音楽サービスは増えている印象で、アーティストの収益還元の課題解決やファンとのco-creationの部分で大きな期待をされているように感じます。CD・DVDからストリーミングの時代になった今、ブロックチェーン技術が音楽産業の収益構造にどのような影響を与えていくか気になります。


(補足)

WIRED Web3を知るための100のキーワード:精選“ワ式”新用語集(Web3 GLOSSARY)

ここで補足として年4回刊行される雑誌「WIRED」Japanを紹介する。 本雑誌の最新号のテーマはWeb3で本記事筆者も早速購入した。本雑誌にはWeb3を理解するためとして100のWeb3キーワード集があった。これはWeb3 Researcher として活躍しているコムギ comugi さん(@ro_mi)がまとめたものだが、Web3を理解する上で大変参考になった。本キーワード集はWeb上にも公開されているので、気になる方はチェックして頂きたい。

https://wired.jp/article/web3-glossary/

 

web3

まとめ

今回の記事では次のようなことを紹介した。

・世界最大NFTマーケットプレイス Opensea

・OpenseaでのNFTの売買方法

・世界的なアーティストが取り組んだNFTプロジェクト事例

・注目のNFTサービスやスタートアップ企業

いかがだっただろうか。前回の記事ではNFTゲームを中心にNFTの基本から紹介してきたが、今回は実際にNFTがどのように活用されているのか、またNFTに関する事業を行うスタートアップの紹介やNFTに関心を持つアーティストの紹介をした。

NFTビジネスとして最も成功しているのはOpenseaであることは間違いなく、プラットフォーム型ビジネスがNFTの盛り上がりを牽引しているのは間違いない。ただそれはビジネス視点からみたNFTであり、クリエイター視点で見れば世界的アーティストを筆頭に多くのクリエイターやデザイナーがNFTコレクションに関わっていることが分かる。

OpenseaなどのNFTマーケットプレイスはNFTクリエイターのアート活動をサポートしている基盤となっており、これからも個人向けや企業向けのあらゆるNFT関連ビジネスが誕生することが想像できるだろう。

あなたがNFTに関心を持っているのであれば、本記事や他の情報媒体を参考にしながら一度オリジナルNFTを発行してみてはいかがだろうか。

 

OPEN VENTURES では、この大きな変化に挑戦するスタートアップを積極的に支援したいと考えています。
事業の壁打ち資金調達に関するご相談などあれば、お気軽にお問い合わせください。
▼問い合わせ先
https://open-ventures.fund/contact/