第22回目の開催となる「OPEN PITCH Vol.22」は harmo株式会社様と共同開催により、完全オンラインでの開催となりました。
全国の起業家5名と東京の審査会場をオンラインツールで繋ぎ、全国各地からの同時参加をリモート環境下で実現しています。
今回も様々な産業から、ユニークなバックグラウンドを持つ起業家が集まった回となりました。
前回同様、起業家が抱く社会的課題への深い考察やその解決を目指したビジネスアイデアの共有、
そしてメンターとの有意な議論を通じて、デジタルビジネスの重要性とさらなる可能性を確信する1日となりました。

 「OPEN PITCH」選考方法

「OPEN PITCH」は、若手起業家のビジネスアイデアと事業創造に精通した審査員の知見を相乗させることで、デジタル時代の未来を切り開く新たな価値創造の可能性を追及し、実現へ向けてのスピードを加速させるためのコンテストです。
まず、若手起業家が独自のビジネスアイデアを発表します。
次に、審査員である各メンターと順番に1対1で議論し、当初のビジネスアイデアにさらに磨きをかけます。
そして、複数回のメンタリングにより研磨されたアイデアを再度発表し、その内容に基づいて、審査員が優勝者を決定します。
前回に引き続き、今回の「OPEN PITCH Vol.22」も、多様な観点から社会的課題を捉え、ビジネスに対する熱い志を抱いた参加者たちによるハイレベルなコンテストとなりました。
最終ピッチで大きく点を伸ばす方や、大胆なブラッシュアップを加える方が現れるなど、優れたアイデアがさらに突出する契機になったことが伺えます。

「OPEN Pitch Vol.22」審査員コメント

OPEN VENTURES株式会社 代表取締役社長　石井岳之

本イベントは22回目の開催となりますが、イベントを通じて起業家の成長をみられることは改めてとても嬉しいことだと感じました。
手ごたえのあった方、なかったかたおられたと思いますが、チャレンジしたからこその結果だとポジティブに捉えて、
今後の取り組みにプラスに活かして欲しいと思います。
本日はありがとうございました。

RPAテクノロジーズ株式会社　COO 最高執行責任者 　笠井直人

やりたいことに対して熱量もって取り組んでおられるなと感じました。
熱量がないと実現しないこともあるので、今後も熱量を持って取り組みを続けてほしいと思います。
自分自身も事業をやる立場としてとても刺激をもらいました。
RPAテクノロジーズと連携できるものがあればお気軽にご連絡ください。

harmo株式会社 代表取締役社長 Co-CEO　石島知

普段、自分が問われている問を起業家の皆様も問われているなと感じました。
10年やり続けていても、まだ問われているので、これからも向き合い続け強い想いで事業を続けてほしいです。
テクニカルな面も重要ですが、最後は助けたいヒトのために行動しているそういった気持ちが最終的には大切だと思います。
これから一緒に頑張りましょう。

リアルテックファンド グロース・マネージャー　山家創

どうしてもこういった場に出させていただくとVCは起業家を審査する立場になります。
ただ、世の中を変えるのは起業家であり、社会的意義が大きいのも起業家です。VCにできることは限られています。
だからこそ、我々は起業家を大変リスペクトしています。
社会的意義だけではビジネスが回っていかない中で、どうすればサスティナブルな事業ができるのか、今日のお話が少しでも参考になれば嬉しいです。
本日はありがとうございました。

株式会社ファストトラックイニシアティブ アナリスト 桐谷啓太

非常に熱量のあるイベントでとても刺激になりました。
メンター毎に事業に対して様々な意見があり、起業家にとっては混乱があると思いますが、成長の糧になるものを活かし、取捨選択し進んでいってほしいです。
これからもよろしくお願いします。本日はありがとうございました。

「OPEN Pitch Vol.22」結果発表

【優勝】東北大学未来型医療創造卓越大学院チーム 医学系研究科博士2年 下川大輝さん

「OPEN Pitch Vol.22」の優勝者・BEST PROGRESS賞は、東北大学未来型医療創造卓越大学院チーム 医学系研究科博士2年 下川大輝さんに決定しました。
今回のコンテストでは、優れたビジネスアイデアとして、全メンターからの支持を獲得し優勝となりました。

※BEST PROGRESS賞：起業家の事業プランに対し、本イベントにおいてメンターが助言をした結果、最終ピッチでの”成長”が最も大きかった起業家に送られる賞

東北大学未来型医療創造卓越大学院チーム『AILE』事業紹介

離れていても繋がっている新たな家族のカタチでめざすフレイル予防

『AILE』は健康な状態から要介護の状態の中間の状態を表す「フレイル」の予防をAI画像認識センサーとアプリを活用して提供します。
私たちのプロダクトはプライバシーに配慮しております。またアプリ内で相談サービスも実施しており、早期発見の可能性が高まります。
日本は現在核家族化が進み、離れて暮らす高齢者の変化に気づきにくい環境となっている今、『AILE』は離れていても繋がっている新たな家族のカタチで目指すフレイル予防を展開します。

「OPEN Pitch Vol.22」の参加を終えて

多様なメンターの方々から貴重なアドバイスをいただくことができ、とても今後の参考になりました。この度はこのような機会をいただき誠にありがとうございました。

下記では、惜しくも受賞は逃しましたが、ハイレベルな闘いを繰り広げた若手起業家と事業概要について紹介します。

株式会社remental 代表 佐藤利音さん

株式会社remental『kimochi』事業紹介

最愛な心の専門家を提供するレコメンドサービス

株式会社rementalの提供する『Kimochi』は、メンタルヘルスケア領域におけるレコメンドサービスです。
定量的なデータ・定性的な評価によって、ユーザーさんとカウンセラーさんの最適なマッチングをご提案します。
日本では精神疾患を有する総患者数は増加傾向でありながら、カウンセリングや診療におけるミスマッチが課題としてあります。
そんな課題を解決すべくrementalは立ち上がりました。
rementalはストレスフリーな社会づくりに貢献し、メンタルヘルスによる機会損失をゼロにします。

株式会社rementalの『Kimochi』について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
Kimochi サービスサイト：https://kimochi-care.net/
株式会社remental コーポレートサイト：https://remental.co.jp/

「OPEN Pitch Vol.22」の参加を終えて

大変ご貴重なイベント、ありがとうございました！

株式会社アクティフル 代表取締役 杉山将太さん

株式会社アクティフル事業紹介

どこへでも行けるカラダを全ての人へ

株式会社アクティフルは症状や違和感といったペインを抱えている患者様向けにテクノロジーを活用したリハビリの機会を提供します。
株式会社アクティフルの持つコアテクノロジーを活用したプログラムでリハビリテーション業界の課題を解決します。
過去に私自身が提供していたフィットネスサービスの提供で感じた最大の課題は顧客のペインを特定できず最適なプログラムを提供できないことでした。
株式会社アクティフルはオンラインリハビリテーションなどを通してどこへでも行けるカラダを全ての人へ提供します。

「OPEN Pitch Vol.22」の参加を終えて

今日いただいた意見を参考にしながら、自分達が形にしたいものを一歩一歩作っていきたいと思います。
ありがとうございました。

プラクス株式会社 代表 坂上博俊さん

プラクス株式会社事業紹介

プラクス株式会社は家系の遺伝について理解するためのシステム「ジニードロー」を提供します。
プラクス株式会社の持つこのシステムを遺伝カウンセリングで活用することで、遺伝性の腫瘍や妊娠前・妊娠中の相談が受けやすくなります。
このサービスは私自身が子供の時に患った先天性の病気が原体験となっていますが、遺伝カウンセリングで用いる専用のデータプラットフォームが存在しないことに気づきました。
プラクス株式会社は研究用データ収集の支援や家系図作成の作業負担軽減、問診表の代替としての活用も検討していき、将来的には医療分野以外の活用も検討しています。

株式会社NTTデータ 宮城浩一さん

株式会社NTTデータ『バランス-DELI』プロジェクト紹介

株式会社NTTデータの本プロジェクトは食事制限のある方を対象に、漢方を用いて個々に合わせた自然な食事を提供しています。
株式会社NFTデータが持つ健康データ（検診データ、バイタルデータ）に基づく、個人に最適な食の提案PF構築の知見を活用します。
生活習慣病患者の急増に伴い、食事制限を余儀なくされる人が増加しています。
株式会社NTTデータの本プロジェクトは「最小限の制限」で高血圧や脂質異常症といった持病をお持ちの方まで楽しみながら続けられる食費の提供をビジョンとしています。

「OPEN Pitch Vol.22」の参加を終えて

“非常に気づきのあるアドバイスを多角的な視点で頂け、とても有意義な時間でした。
ピッチが初ということもあり、自分の反省点も多く、今後検討中事業もブラッシュアップしようと思います。”

次回「OPEN Pitch」について

「OPEN Pitch Vol.22」は、ハイレベルな参加者が競い合うコンテストとなり、デジタル時代の未来を切り開く新たな価値創造の可能性を大いに感じる場となりました。
また、株式会社OPEN VENTURESのCVC事業に繋がる出会いもあり、次回のイベントにも期待が高まります。
次回「OPEN Pitch Vol.23」は、6月26日（日）に開催予定です。

『OPEN PITCH』は毎月開催を予定しており、随時参加者を募集しております。
参加を御希望の場合は下記のページより詳細をご確認の上、ご応募ください。　

過去のイベントが気になる方はこちらをご覧ください。

「OPEN Pitch Vol.20」イベントレポート
https://open-ventures.fund/event/open_pitch_vol20/

「OPEN Pitch Vol.21」イベントレポート
https://open-ventures.fund/event/open_pitch_vol21/

〈主催〉

株式会社OPEN VENTURES
https://open-ventures.fund/

〈モデレーター〉

株式会社ニューロマジック  取締役執行役員  木村隆二
https://www.neuromagic.com/