第23回目の開催となる「OPEN PITCH Vol.23」は 完全オンラインでの開催となりました。
全国の起業家5名と東京の審査会場をオンラインツールで繋ぎ、全国各地からの同時参加をリモート環境下で実現しています。
今回も様々な産業から、ユニークなバックグラウンドを持つ起業家が集まった回となりました。
前回同様、起業家が抱く社会的課題への深い考察やその解決を目指したビジネスアイデアの共有、
そしてメンターとの有意な議論を通じて、デジタルビジネスの重要性とさらなる可能性を確信する1日となりました。

 「OPEN PITCH」選考方法

「OPEN PITCH」は、若手起業家のビジネスアイデアと事業創造に精通した審査員の知見を相乗させることで、デジタル時代の未来を切り開く新たな価値創造の可能性を追及し、実現へ向けてのスピードを加速させるためのコンテストです。
まず、若手起業家が独自のビジネスアイデアを発表します。
次に、審査員である各メンターと順番に1対1で議論し、当初のビジネスアイデアにさらに磨きをかけます。
そして、複数回のメンタリングにより研磨されたアイデアを再度発表し、その内容に基づいて、審査員が優勝者を決定します。
前回に引き続き、今回の「OPEN PITCH Vol.23」も、多様な観点から社会的課題を捉え、ビジネスに対する熱い志を抱いた参加者たちによるハイレベルなコンテストとなりました。
最終ピッチで大きく点を伸ばす方や、大胆なブラッシュアップを加える方が現れるなど、優れたアイデアがさらに突出する契機になったことが伺えます。

「OPEN Pitch Vol.23」審査員コメント

OPEN VENTURES株式会社 代表取締役社長　石井岳之

本イベントは23回目の開催となりますが、イベントを通じて起業家の成長をみられることは改めてとても嬉しいことだと感じました。
手ごたえのあった方、なかったかたおられたと思いますが、チャレンジしたからこその結果だとポジティブに捉えて、今後の取り組みにプラスに活かして欲しいと思います。
本日はありがとうございました。

株式会社スマートラウンド 代表取締役社長 　砂川大

全体としてはレベルが高く、いい意味で裏切られました。
ピッチコンテストに出ると採点され、比較されますが、その結果自体はあまり気にする必要はありません。
僕自身もB-dashキャンプで予選落ちをしましたが、今はうまくいっています。
自分の事業案が周りからは良く見えていなくても自分自身には良く見えることがあります。
その良さを人に喋ってみると意外と理解してもらえない。
そういった自分自身の認知バイアスを外すためにこういったピッチコンテストはあるのではないでしょうか。
その論理性を整理する場だと考えればピッチコンテストはただの練習でしかありません。
また、コーチャビリティ（コーチされやすさ）の大事さを知ってください。
”コーチしてもらえる姿勢の大切さ”それがあると色んな人がサポートしてくれます。
ただ、言われたことを全部やることではありません。100%アグリーと言いつつ何もしないことも大切です。
何を活かして何をやらないかを改めて整理して今後に活かしてください。
ありがとうございました。

株式会社ドーガン・ベータ アソシエイト　赤瀬太郎

起業家と沢山お話をさせていただき、起業家の方が成長をされているのを見てとても刺激をいただきました。
起業家の方が成長されている中で、自分自身も同じように成長出来ているのか自問自答しました。
今後も一緒に頑張っていきましょう。ありがとうございました。

株式会社ペライチ 取締役 Co-Founder　橋田一秀

今日の結果は今のスナップショットでしかないので、長い目でみると誤差でしかありません。
自分自身も過去にこういったイベントに出ていただが、その時一緒に出ていた企業の順位と今の結果は全く違います。
今日の収穫を今後に活かしてください。ありがとうございました。

OPEN VENTURES株式会社 アソシエイト　今泉滉平

事業フェーズや業界が多様な中で色んなお話を聞くことができ、大変勉強になりました。
OPEN VENTURESは普段から、メンタリングやその他の相談を受け付けています。
その際はより良い時間にできればと思いますので、是非いつでもお気軽にお声がけください。
本日はご参加いただきありがとうございました

「OPEN Pitch Vol.23」結果発表

【優勝】株式会社CuboRex 取締役COO 嘉数正人さん

「OPEN Pitch Vol.23」の優勝者・BEST PROGRESS賞は、株式会社CuboRex 取締役COO 嘉数正人さんに決定しました。
今回のコンテストでは、優れたビジネスアイデアとして、全メンターからの支持を獲得し優勝となりました。

※BEST PROGRESS賞：起業家の事業プランに対し、本イベントにおいてメンターが助言をした結果、最終ピッチでの”成長”が最も大きかった起業家に送られる賞

株式会社CuboRex事業紹介

道なき未知を切り拓く不整地のパイオニア

株式会社CuboRexは「道なき未知を切り開く不整地のパイオニア」を掲げ、雪国や農地といった不整地で活躍できる運搬・ロボットシステムを開発・製造しています。
不整地産業とは舗装・整備されていない環境下で行う産業のことですが、そこで働く人にとって物理的な移動の負担や金銭的負担、最適な機材が揃っていない等といった問題があります。
株式会社CuboRexはこの問題を解決し、不整地産業において利用者自身が必要とする物を作り利用することが当たり前となった社会を創ることを目指しています。

株式会社CuboRexについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
株式会社CuboRex公式HP：https://cuborex.com/

「OPEN Pitch Vol.23」の参加を終えて

先輩方からの激励だと思って今日のフィードバックを今後に活かしたいです。
まだまだこれからなので、引き続きよろしくお願いいたします。

下記では、惜しくも受賞は逃しましたが、ハイレベルな闘いを繰り広げた若手起業家と事業概要について紹介します。

Simply 代表 諏訪実奈未さん

Simply事業紹介

業界初！かんたんスキャンで保育書類をICT化

Simplyは文字認識技術を活用した保育領域のバーティカルSaaSです。
Simplyサービスを活用することで、保育園を探す保護者はスマホから保育申請が可能となり、保育施設は申請受付作業を簡易化することが可能です。
保育園の申請や通園中の提出書類は紙ベースが殆どであり、こういった保育業界の現状は、親に大きな負担を強いてしまっています。
Simplyはこの問題を文字認識技術活用し、保育領域のバーティカルSaaSというソリューションで解決することで、書類手続きの時間を削減し家族の時間をより増やすことができるように変えていきます。

「OPEN Pitch Vol.23」の参加を終えて

メンターの皆様に違う視点から色々な意見をいただいた直後にブラッシュアップし、再度発表したことでとても実りがありました。
ありがとうございました。

Smart Study 代表 周佐亜活さん

Smart Study事業紹介

東大を起点に世界で活躍する人材を育む

Smart Studyは東大生・東大出身者によるメンタリング・コーチングコミュニティサービスです。
Smart Studyではキャリア・メンタリング、コーチング、チューティングの3つのサービスを提供しています。
東大は国家公務員就職数、研究費、スタートアップ数の部分でトップであり、これらに関心のある高校生にとっては魅力的なことだと考えられます。
しかし、東大入学者の約6割が首都圏出身であり、東大に関心があるものの通うことに不安があることから地方からの入学数が少ない現状があります。
Smart Studyはこの問題を3つのサービスを提供することで、東大を「見える化」し東大進学希望者の不安を取り除くことを目指します。

「OPEN Pitch Vol.23」の参加を終えて

この発表までにもメンタリングをしていただきながら、ブラシュアップをしていましたが、中々思うように前に進まず、
今日はどうなるだろうかと思っていましたが、大きく前進できる様々な意見を頂くことができました。
ありがとうございました。

北野高校3年 UNeX 代表 伊藤拓真さん

UNeX『Sat’vey』事業紹介

衛星データで広域災害の損害調査業務を迅速化 ～「救いの手」をより早く届ける～

UNeXの『Sat’vey（サットベイ）』は衛星データで広域災害の損害調査業務を迅速化します。
衛星データと機械学習の組み合わせで損保会社・行政が抱える問題を解決して、保険金・補助金の支払いを迅速化します。
自然災害によって修理が必要になってしまった家屋の中には、長くそのままの状態で放置されてしまっているものもあります。
これは被災地で調査が行えない・行いにくいことや、調査件数が多いことが原因としてあげられます。
UNeXの『Sat’vey（サットベイ）』はこの問題を衛星データと機械学習の組み合わせによって、「救いの手」をより早く届けられるようなサポートを行なっていきます。

和歌山大学 3年生 fiftythree 代表 生塩遥花さん

fiftythree『110101』事業紹介

『私のプロダクト』を増やす

『110101』はクラウドソーシング事業を手がけるスタートアップです。
IT企業と優秀なエンジニアが協働するプラットフォームを作ることで、採用コストの削減や社会活動経験の提供、ネットワーク形成の創出が形成されます。
数え切れないほどの優秀な学生エンジニアがいる一方で、その一部はIT企業との就職・マッチングイベントに参加せず多くの機会損失が起きていると考えられます。
『110101』は確かなプログラミング技術を持つ学生が企業からの案件を受注し働くその最初の一歩を後押しすることで、「私のプロダクト」を増やすきっかけを提供します。

「OPEN Pitch Vol.23」の参加を終えて

フィードバックをいただき、ブラシュアップタイム内に自分のしたいことがまとまり切らなかったことで、最終ピッチでは上手くカタチに出来ませんでしたが、改めていただいた意見を整理し今後に活かしていきたいです。

次回「OPEN Pitch」について

「OPEN Pitch Vol.23」は、ハイレベルな参加者が競い合うコンテストとなり、デジタル時代の未来を切り開く新たな価値創造の可能性を大いに感じる場となりました。
また、株式会社OPEN VENTURESのCVC事業に繋がる出会いもあり、次回のイベントにも期待が高まります。
次回「OPEN Pitch Vol.24」は、7月23日（土）に開催予定です。

『OPEN PITCH』は毎月開催を予定しており、随時参加者を募集しております。
参加を御希望の場合は下記のページより詳細をご確認の上、ご応募ください。　

過去のイベントが気になる方はこちらをご覧ください。

「OPEN Pitch Vol.21」イベントレポート
https://open-ventures.fund/event/open_pitch_vol21/

「OPEN Pitch Vol.22」イベントレポート
https://open-ventures.fund/event/open_pitch_vol22/

〈主催〉

株式会社OPEN VENTURES
https://open-ventures.fund/

〈モデレーター〉

株式会社ニューロマジック  取締役執行役員  木村隆二
https://www.neuromagic.com/