2021/4/24(土)10:00~18:00

1dayメンタリング・ピッチコンテスト「OPEN PITCH Vol.10」

1dayメンタリング・ピッチコンテスト「OPEN PITCH Vol.10」

このイベントは終了しました。
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イベントについて

【完全オンライン開催】U25若手起業家ピッチコンテスト

全国の若手企業家が独自のビジネスアイデアを披露し、デジタル時代の未来を切り開く新たな価値創造の可能性を競い合う1dayメンタリング・ピッチイベント「OPEN PITCH Vol.10」が開催されました

このイベントは、OPEN VENTURES株式会社主催のもと、自社の企業ビジョンである”知恵とテクノロジーで新しい事業を想像し、個性が輝く楽しい時代に進化する”に基づき、デジタルビジネスを通して共に社会課題に立ち向かい、新たなデジタル事業の創造に挑戦したい若手企業家を発掘し、支援することを目的としています。

OPEN VENTURESでは毎月『OPEN PITCH』を開催しており、
イベント参加者や事業の壁打ちを希望される起業家の方々を随時募集しております。

参加を御希望の場合は下記のページよりお気軽にご応募ください。

「OPEN Pitch」応募ページ申し込みフォーム:
https://open-ventures.fund/contact/
開催日
2021/4/24(土)
開催時間
10:00~18:00

レポート

2021.04.24

第10回目の開催となる「OPEN PITCH Vol.10」も、新型コロナウイルス感染拡大の対策として、完全オンラインでの開催となりました。
関東、関西、九州に在住の若手起業家5名と東京の審査会場をオンラインツールで繋ぎ、全国各地からの同時参加をリモート環境下で実現しています。
今回も様々な産業から、ユニークなバックグラウンドを持つ若手起業家が集まった回となりました。
前回同様、若手起業家が抱く社会的課題への深い考察やその解決を目指したビジネスアイデアの共有、そしてメンターとの有意な議論を通じて、デジタルビジネスの重要性とさらなる可能性を確信する1日となりました。

 「OPEN PITCH」選考方法

「OPEN PITCH」は、若手起業家のビジネスアイデアと事業創造に精通した審査員の知見を相乗させることで、デジタル時代の未来を切り開く新たな価値創造の可能性を追及し、実現へ向けてのスピードを加速させるためのコンテストです。
まず、若手起業家が独自のビジネスアイデアを発表します。
次に、審査員である各メンターと順番に1対1で議論し、当初のビジネスアイデアにさらに磨きをかけます。
そして、複数回のメンタリングにより研磨されたアイデアを再度発表し、その内容に基づいて、審査員が優勝者を決定します。
前回に引き続き、今回の「OPEN PITCH Vol.10」も、多様な観点から社会的課題を捉え、ビジネスに対する熱い志を抱いた参加者たちによるハイレベルなコンテストとなりました。
最終ピッチで大きく点を伸ばす方や、大胆なブラッシュアップを加える方が現れるなど、優れたアイデアがさらに突出する契機になったことが伺えます。

「OPEN Pitch Vol.10」審査員コメント

OPEN VENTURES株式会社  代表取締役社長  石井岳之

事業の企画自体は経験を重ねれば、マーケットの変化などの大枠から設計することで、人を説得する内容を作ることはできるようになります。
本当に難しいのは実行面です。今回のイベントではプロダクトをローンチされているなど既に動かれている方が多く、レベルの高さを感じました
事業を進めて行く中では周囲から様々なネガティブな意見を受けますが、そういった時に重要になるのがユーザーの声です。
仮説検証を積み重ねていく中で得られたユーザーの声や数字は事実であり、その事実が人を説得し問題を突破する有力な材料となります。
今後もそういった方々への支援を続けて参りますので、ご連絡お待ちしております。

SOLERA Investment CEO 中川祐輝

参加者の方々がきっちりと自分のペイン発信で事業を考えておられたのは非常に良い観点だと感じました。
そのため、地に足がついたビジネスであり、私自身も学びの多いイベントとなりました。
メンタリングの際には、近い内容で知っている事例があればお伝えし、
そもそも何を目指しているのか(サイズ感やエグジット)を聞いた上でその為の打ち筋をアドバイスするよう心がけました。
今日のイベントが何か1つでもプラスになれば幸いです。

Gazelle Capital 代表パートナー 石橋孝太郎

実際にサービスを出して仮説検証をしておられる方が多く、普段もシード期に対して投資検討をしているため、
事業の見せ方や伝え方をアドバイスするよう心がけました。
今回のイベントではメンタリング前後での変化率が大きく感じられた。
これは投資においても大変重要な観点です。
ファイアンスの状況はまちまちだとは思いますが、将来的にでもファイナンスを目指されるのであれば、
出来るだけ早く投資家に接触することで、変化を投資家に見せるのもポイントです。
今日のイベントではそれが凝縮されていたと感じました。

サイバーエージェントキャピタル アソシエイト 片岡 芳明

普段接している起業家と近いステージの方々が多く、
実際にサービスを出して仮説検証をしておられる方が多かったので自分としての事業に対する良い悪いではなく、
既に得られているユーザーの声を基に今後どうしていくかを中心にメンタリングを行いました。
投資家に会えば会うほど様々な意見を言われると思いますが、ユーザーがどんなニーズ(言語化されていないものも含めて)を抱えているかに答えに近いヒントがあります。
投資家のアドバイスに耳を傾けながらもユーザーの声を基に事業を伸ばして欲しいと思います。

OPEN VENTURES株式会社  アソシエイト 今泉 滉平

メンタリングを通じて劇的に事業案をブラッシュアップされている方が、いつにも増して多く、貪欲な姿勢が素晴らしかったです。
メンタリングでは、起業家の方の「中長期的に描いているビジネス(=本当にチャレンジしたい内容)」を深掘りしつつ、そこから逆算して今やるべきことがを明確化していくよう心掛けました。

「OPEN Pitch Vol.10」結果発表

【優勝】株式会社Ggrow 代表 小島怜さん

「OPEN Pitch Vol.10」の優勝者は、株式会社Ggrow 代表の小島怜さんに決定しました。
小島さんは持続可能な食文化を耕し、人の健康を支えるをミッションに乾燥野菜ブランド『OYAOYA』を提供しておられます。
『OYAOYA』は有機・減農薬のこだわり野菜を使用し、常温で半年間の保存が可能な乾燥野菜ブランドです。
今回のコンテストでは、優れたビジネスアイデアとして、全メンターからの支持を獲得し優勝となりました。

株式会社Ggrow『OYAOYA』事業紹介
持続可能な食文化を耕し、人の健康を支える


株式会社Ggrowは持続可能な食文化を耕し、人の健康を支えるをミッションに乾燥野菜ブランド『OYAOYA』を提供しています。
『OYAOYA』は有機・減農薬のこだわり野菜を使用し、常温で半年間の保存が可能な乾燥野菜ブランドです。
乾燥野菜は栄養価が高く、生野菜よりも長期の保存が可能で、『OYAOYA』では30種以上のラインナップを取り揃えているため、
無理なく、美味しいを追求しながら栄養価の高い食事を実現します。
『OYAOYA』は農家とユーザー双方にとって魅力的なサービスとなるよう、京都の農家と直接提携し、規格外で行き場のない野菜を使い、八百屋のように消費者と生産者を繋ぐ存在となることで
持続可能な食生活を提供し、農業の存続モデルを作ることを目指しています。

株式会社Ggrow『OYAOYA』についてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
『OYAOYA』公式HP:https://oyaoya-kyoto.com/

「OPEN Pitch Vol.10」の参加を終えて

ピッチなどに出場すると投資を前提とするメンタリングになりがちだが、投資を意識せず、自分のしたい事業をするといった目線での意見は印象的でした。
さらに事業の課題であったマーケティングにおいても、どういった戦略が良いかといったオンライン以外の販売方法等も提案をしていただき事業拡大の視野が広がるイベントとなりました。

プロフィール

小島怜 株式会社Ggrow 代表
立命館大学文学部在学中に、地域の農業存続について研究。
在学中に株式会社Ggrowを共同創業し、今年1月よりOYAOYA事業を開始。
農作物を通じた健康食を作ろうと複数の農家さんを訪れる中で地域における農業存続に課題を感じ、現在の地域農業存続の課題を乾燥野菜を通じて解消する方向に変更。
現在は6月から開始予定の乾燥野菜を準備中。

 

【ベストプログレス賞】Team Officefaction 代表 T.Hさん(ご本人のご希望により匿名とさせていただきます)

本イベントにおいて、メンターからのアドバイスを基に事業アイデアの大胆なブラッシュアップを行ったチャレンジが称えられ、Team Officefaction 代表のT.Hさんに「BEST PROGRESS賞」が贈られました。
※BEST PROGRESS賞:起業家の事業プランに対し、本イベントにおいてメンターが助言をした結果、最終ピッチでの”成長”が最も大きかった起業家に送られる賞

「Officefaction」事業紹介

出社に付加価値を

『Officefaction』は「はたらく環境を改善して日本の生産性を向上させる」をビジョンに
オフィスのデッドスペースと、そこでサービスを提供したい事業者を繋げるプラットフォームを開発しています。
新型コロナウィルス感染拡大によりテレワークが浸透し、多くのオフィスにデッドスペースが生まれています。
Officefactionはそんなデッドスペースとマッサージセラピストやビジネス英会話講師等のコンテンツ事業者をマッチングさせることで、
「オフィスにあったらいいな」を実現し企業、従業員、コンテンツ事業者の三方にとって魅力のあるプラットフォームとなります。

Team Officefactionについてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
Team Officefaction 公式HP:https://www.officefaction.com/

「OPEN Pitch Vol.10」の参加を終えて

メンターの方から大局的なペインと表層的なペインで分けて整理した方が良いというアドバイスをいただき、
それによって事業の存在価値や大義名分的要素を加えることができました。
また、他の方からは先行者事例は競合するだけでなく、トラクションとしてニーズがあることを証明できることだというアドバイスも目から鱗で、マーケットインの本質的思考だと感じました。

プロフィール

T.H(匿名希望) Team Officefaction 代表
大学卒業後、広告代理店に入社。その後、スケール期のベンチャー企業で経験を積み、
大手広告代理店に転職。媒体開発や新規事業開発などに従事。
営業畑を歩みつつ、個人で動画制作やビジネスマッチング支援、キャリアコンサルティングなどの活動も行う。
サウナとキャンプと猫を愛する二児の父。
現在、Team Officefactionで起業準備中。

 

下記では、惜しくも受賞は逃しましたが、ハイレベルな闘いを繰り広げた若手起業家と事業概要について紹介します。

株式会社FiiT CEO 谷田大河さん

株式会社FiiT『FiiT』 事業紹介

フィットネスITソリューションのリーディングカンパニー

フィットネス事業者の業務をワンストップで完結できるSaaS『FiiT』はフィットネス業界のDX化を担うインフラを創るをビジョンにフィットネス業界のDX化推進のパイオニアとしてフィットネス業界で最も便利なフィットネスWEBプラットフォームを提供しています。
現在、フィットネス業界はパーソナルトレーナーとジムが別々に稼働している状態であり、ユーザーに取っては探し辛く、ジムやトレーナーにとっては集客が難しい状況をなっております。
このような問題を抱えているフィットネス業界に対してFiiT社のサービスを提供することで、各店舗やトレーナーの情報を整理しユーザーのユーザビリティを向上させ、
情報の管理をシステム化することで、パーソナルトレーナーがより一層トレーニング指導の業務に集中にする環境を提供することが可能となります。
既にリリースされているジムの検索マップ『FitMap』はオーガニックで21万/月以上のPVを達成しており、その人気ぶりが伺えます。

株式会社FiiTについてさらに知りたい方はこちらをご覧ください
『株式会社FiiT』コーポレートサイト:https://fiit.jp/
『FitMap』公式サイト:https://fitmap.jp/

「OPEN Pitch Vol.10」の参加を終えて

誰よりも事業のことを考えていてもそれを伝えることの難しさを痛感しました。見せ方についてアドバイスを頂いたことで、1スライド1メッセージを意識しつつブラッシュアップすることができ、
「直感的に伝わる」よう資料を修正することができました。

プロフィール

谷田大河 株式会社FiiT CEO
中央大学理工学部を1年目で中退。
大手不動産サイト・求人サイトへSEOコンサルティングを行うベンチャー企業へ就職。
2年程度、実務としてSEO支援・開発支援を行う中で得たノウハウを元に2020年4月株式会社FiiT創業。
代表取締役に就任。

avaren株式会社 代表取締役 桐原徹真さん

avaren株式会社『ライブガタリ』 事業紹介

オンラインライブにも会場外の体験を

オンラインライブ参加者交流用音声コミュニケーションアプリ『ライブガタリ』はオンラインライブにもオフラインライブのような会場外の体験を提供することを目的とした音声コミュニケーションアプリです。
新型コロナウィルス感染拡大により多くのオフラインイベントが中止、オンライン化のされることとなりました。
オフラインライブの際には当たり前にあったライブ前後における会場外での参加者同士の交流はオンライン化により失われてしまいました。
イベント参加者の中にはライブというコンテンツそのものだけでなく、ライブ前後の会場外の体験にも大きな価値を感じてい方が少なくありません。
『ライブガタリ』はこういった課題を解決するため、同時刻にインタラクティブなコミュニケーションを実現します。

avaren株式会社についてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
桐原徹真さんTwitterアカウント:@Tesshin0301

「OPEN Pitch Vol.10」の参加を終えて

大きなサービスのバーティカル版のモデルの場合、現状のサービスではどこが不満で、その不満の部分が改善されることは何故ないのか考える必要があるといった意見は印象的でした。
実際に私たちが提示する課題を感じているユーザーのペルソナとあう方とお話しができたので、ユーザーとしての意見とVCとしての意見をどちらも聞くことができとても有意義な時間でした。

プロフィール

桐原徹真 avaren株式会社 代表取締役
埼玉県立浦和高等学校を卒業後、2019年4月に九州大学経済学部経済工学科に入学(2021年4月から休学中)。
コロナウィルスの影響で大学の春休みが延長されたときにプログラミングを勉強し、2020年10月にクラスメイトと共にavaren株式会社を設立、代表取締役に就任。

GAKUWARI 代表 齋藤 峻輔さん

『GAKUWARI』事業紹介

学生の特権を使い倒せ


学割まとめアプリ『GAKUWARI』は「学生の特権を使い倒せ」を合言葉に、
その名の通り、飲食店やヘアサロンといった世の中の様々な学割サービスを掲載しているアプリケーションサービスです。
現在、日本の学生の貧困は深刻化しており、女子学生を対象にした調査では「経済的な理由で生理用品を買うのに苦労したことがある」と20%もの学生が回答しており、深刻な現状が伺えます。
一方で学生を含むユーザーに対してサービスを提供している企業は、学割がLTVに大いに貢献していることを明らかにしております。
本アプリ内ではこれらの需給をマッチングさせることができるため、双方にとって魅了的なサービスとなっております。
更に『GAKUWARI』は既存の学割サービスのキュレーションだけでなく、企業と協力し独自の学割サービスを提供しています。
TikTokで本サービスを紹介した投稿が、27万以上の再生を達成していること等からもこのサービスの魅力が伺えます。

『GAKUWARI』についてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
GAKUWARI【公式】学割アプリ Twitterアカウント:@GAKUWARI_Info

「OPEN Pitch Vol.10」の参加を終えて

多くのメンターの方から指摘された数字に関する解像度の低さを高くするために、
実際に今まで取り組んでこなかったPLと市場規模の最算定を実施しました。
抜け漏れがないよう、まず記入する項目を決めた時点でメンターの方に確認していただき、
設計することで有意義なブラッシュアップとなりました。

プロフィール

齋藤峻輔 GAKUWARI代表
新潟県の高校を卒業後、アメリカにある大学に進学、卒業。
その後、アメリカにていくつかインターンを経験して帰国。
帰国後は、学割まとめアプリ「GAKUWARI」の代表として同サービスの提供を行う。

次回「OPEN Pitch」について

「OPEN Pitch Vol.10」は、ハイレベルな参加者が競い合うコンテストとなり、デジタル時代の未来を切り開く新たな価値創造の可能性を大いに感じる場となりました。
また、株式会社OPEN VENTURESのCVC事業に繋がる出会いもあり、次回のイベントにも期待が高まります。
次回「OPEN Pitch Vol.11」は、5月29日(土)に開催予定です。

『OPEN PITCH』は毎月開催を予定しており、随時参加者を募集しております。
参加を御希望の場合は下記のページより詳細をご確認の上、ご応募ください。 

「OPEN Pitch」応募ページ

申し込みフォーム:https://open-ventures.fund/contact/

過去のイベントが気になる方はこちらをご覧ください。

「OPEN Pitch Vol.8」イベントレポート
https://open-ventures.fund/event/open_pitch_vol8/

「OPEN Pitch Vol.9」イベントレポート
https://open-ventures.fund/event/open_pitch_vol9/

 

〈主催〉

株式会社OPEN VENTURES
https://open-ventures.fund/

〈モデレーター〉

株式会社ニューロマジック  取締役執行役員  木村隆二
https://www.neuromagic.com/