イベントについて
【完全オンライン開催】U25若手起業家ピッチコンテスト
全国の若手企業家が独自のビジネスアイデアを披露し、デジタル時代の未来を切り開く新たな価値創造の可能性を競い合う1dayメンタリング・ピッチイベント「OPEN PITCH Vol.11」が開催されました。
このイベントは、OPEN VENTURES株式会社主催のもと、自社の企業ビジョンである”知恵とテクノロジーで新しい事業を想像し、個性が輝く楽しい時代に進化する”に基づき、デジタルビジネスを通して共に社会課題に立ち向かい、新たなデジタル事業の創造に挑戦したい若手企業家を発掘し、支援することを目的としています。
OPEN VENTURESでは毎月『OPEN PITCH』を開催しており、
イベント参加者や事業の壁打ちを希望される起業家の方々を随時募集しております。
参加を御希望の場合は下記のページよりお気軽にご応募ください。
「OPEN Pitch」応募ページ申し込みフォーム: https://open-ventures.fund/contact/ |
- 開催日
- 2021/5/29(土)
- 開催時間
- 10:00~18:00
レポート
2021.05.29
第11回目の開催となる「OPEN PITCH Vol.11」も、新型コロナウイルス感染拡大の対策として、完全オンラインでの開催となりました。
東北、関東、中国地方に在住の若手起業家5名と東京の審査会場をオンラインツールで繋ぎ、全国各地からの同時参加をリモート環境下で実現しています。
今回も様々な産業から、ユニークなバックグラウンドを持つ若手起業家が集まった回となりました。
前回同様、若手起業家が抱く社会的課題への深い考察やその解決を目指したビジネスアイデアの共有、そしてメンターとの有意な議論を通じて、デジタルビジネスの重要性とさらなる可能性を確信する1日となりました。
「OPEN PITCH」選考方法
「OPEN PITCH」は、若手起業家のビジネスアイデアと事業創造に精通した審査員の知見を相乗させることで、デジタル時代の未来を切り開く新たな価値創造の可能性を追及し、実現へ向けてのスピードを加速させるためのコンテストです。
まず、若手起業家が独自のビジネスアイデアを発表します。
次に、審査員である各メンターと順番に1対1で議論し、当初のビジネスアイデアにさらに磨きをかけます。
そして、複数回のメンタリングにより研磨されたアイデアを再度発表し、その内容に基づいて、審査員が優勝者を決定します。
前回に引き続き、今回の「OPEN PITCH Vol.11」も、多様な観点から社会的課題を捉え、ビジネスに対する熱い志を抱いた参加者たちによるハイレベルなコンテストとなりました。
最終ピッチで大きく点を伸ばす方や、大胆なブラッシュアップを加える方が現れるなど、優れたアイデアがさらに突出する契機になったことが伺えます。
「OPEN Pitch Vol.11」審査員コメント
OPEN VENTURES株式会社 代表取締役社長 石井岳之
興味深いテーマも多く、素直な起業家の方々が多いのが印象的でした。
本日の評価はあくまで、今日のピッチにおいてでしかなく、実際の事業においては実行面がなにより難しい部分です。
今後事業を進めていかれる中で、壁にぶつかった際は今日の視点やアドバイス、横の繋がりなどをぜひ活かして壁を突破するきっかけにして欲しいと思います。
株式会社キープレイヤーズ 代表取締役 高野秀敏
ビジネスコンテストでは新しいことを提案しがちですが、後発でスケールしているベンチャーも多く見られます。
ビジネスにおいては新しいことをすることが重要なわけではなく、ユーザーが求めているかどうかこそが重要です。
成功した若手起業家をみると大きくピボットしているものも少なくありません。
過去の自分の主張に背き意見を変えることは時に恥ずかしく勇気のいることですが成功している人たち程、結果に対してとても貪欲です。
”ユーザーに向き合った結果必要なことをやっている”そこにこだわり続けて欲しいと思います。
UBベンチャーズ ベンチャー・パートナー 麻生要一
100分のブラッシュアップだけでも大きく変わるもんだなと関心しました。
今回参加された皆様は創業する前後の方が多く、まだこれから大きく変わる可能性高いため、
メンタリングにおいては何をしたいかを聞いた上で、一緒にブレストすることを心がけました。
まだまだこれからのフェーズなので、これからも何かあれば声をかけて下さい。
X Capital合同会社 代表 山根大
話を聞いていて面白いと感じましたし、ブラッシュアップを通じて大きく変わっていた点も聞きごたえがあり、これからの進捗が楽しみです。
まだまだ荒削りですが、これからのポテンシャルがある人達だと思います。
全員成功してほしいです。僕も楽しめました。
OPEN VENTURES株式会社 アソシエイト 今泉 滉平
社会的に意義の高いテーマも多く、視点やアイデアも多用で参加していて楽しかったです。
これからプロダクトを作るフェーズだと思いますので、しっかりと顧客の課題に向きあってブラッシュアップし、より一層良いものを作って欲しいと思います。
OPEN VENTURESとしても何かサポ―トできれば嬉しいです。
「OPEN Pitch Vol.11」結果発表
【優勝】株式会社ONESEAT CEO 恵良康寛さん ※同点により2名が優勝となりました
「OPEN Pitch Vol.11」の優勝者は、株式会社ONESEAT CEO 恵良康寛さんと株式会社Social Bank 代表 片山幹健さんに決定しました。
今回のコンテストでは、上記2名のピッチがが優れたビジネスアイデアとして、全メンターからの支持を獲得し優勝となりました。
株式会社ONESEAT『ONESEAT』事業紹介
空間の価値を見直す
『ONESEAT』はユーザーが有料(月500~1500円)で加盟店の一等席をワンタップで予約(利用5~10分前)することができるサービスです。
現在、テレワークの浸透によりアクセスが良く、プライベートと仕事を切り離し集中できる上質な空間の需要が高まっています。
テレワーク行う代表的な場所としてコワーキングスペーがありますが、コワーキングスペースは料金やアクセスに不満を抱えているユーザーも多く、その需要を完全に満たせてはいません。
そういったユーザーには”カフェでの作業”が選択肢の一つになりえますが、カフェの利用には「長時間の利用がし辛い」「コンセント付などの求めている席が空席かわからない」といった課題がみられます。
そこで『ONESEAT』は本サービス上で”座席に座るほどカフェに利益が入る仕組み”と”一定品質の作業環境を担保した席の即時予約”を両立することでこれらの課題を解決します。
ユーザーへの上質な空間の提供と加盟店の集客・収益化を両立することで”空間の価値を見直す”というミッションの実現を目材しています。
株式会社ONESEAT『ONESEAT』についてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
『ONESEAT』公式HP:https://one-seat.com/
「OPEN Pitch Vol.11」の参加を終えて
店舗開拓の営業方法について、アドバイスを頂き、勉強になりました。実際の営業していた時に感じていたことをずばり、ご指摘頂いた上でのアドバイスでしたので、心に刺さりました。
また、ユーザー目線で、外国のサービス事例と比較しながらアドバイスを頂くことが出来、非常に良い勉強になりました。この観点でのアドバイスはここでしが頂くことが出来なかったと思います。海外での実例についても今後研究していきます。
プロフィール恵良康寛 株式会社ONESEAT CEO |
【優勝/ベストプログレス賞】株式会社Social Bank 代表 片山幹健さん※同点により2名が優勝となりました
優勝に加え、本イベントにおいて、メンターからのアドバイスを基に事業アイデアの大胆なブラッシュアップを行ったチャレンジが称えられ、株式会社Social Bank 代表 片山幹健さんに「BEST PROGRESS賞」が贈られました。
※BEST PROGRESS賞:起業家の事業プランに対し、本イベントにおいてメンターが助言をした結果、最終ピッチでの”成長”が最も大きかった起業家に送られる賞
株式会社Social Bank『Social Bank』事業紹介
好きな企業の広告費を支援する、広告貸付のプラットフォーム
『Social Bank』は好きな企業の広告費を支援する、広告貸付のプラットフォームです。
(※本イベントでのメンタリングを基に事業内容の一部を大きく変更されています)
応援貸付の募集、活動の報告、データ活用といった機能を有しており、貸付型と購入型のクラウドファンディングの利点を組み合わせたプロダクトとなっています。
調達した資金で広告主企業の広告費を立替払いし、一定期間後に立替広告費+利用料をチャージするモデルのため、マーケティング支援をしながらニーズ検証を進行することが可能となります。
これにより、広告施策を実施するまでは顧客の反応が見え辛く、エンゲージメントも測定し辛いという課題を解決することができ、企業と顧客の関係を広告を通してより強化することができます。
片山幹健さんについてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
片山幹健さん Twitterアカウント:@tomotake94
「OPEN Pitch Vol.11」の参加を終えて
ビジネスアイデアやビジネスモデルの問題点を指摘するだけではなく、少しずらした視点を与えていただき、抱えていた課題の解決に向けた糸口が見つかりました。
ブラッシュアップタイムではフィードバックでいただいた課題であるビジネスモデルの矛盾点の解消や、関係者が参加したくなる動機づくりなどを意識しました。
プロフィール片山幹健 株式会社Social Bank 代表 |
下記では、惜しくも受賞は逃しましたが、ハイレベルな闘いを繰り広げた若手起業家と事業概要について紹介します。
AcaRegal 代表 根本一希さん
『AcaRegal』 事業紹介
社会と研究を結びつける
『AcaRegal』は中小企業と大学を結ぶ産学連携マッチングアプリです。
現状の産学連携には「適切な連携先がどこにいるかわからない」「ニーズ/シーズがうまく合わない、わかり辛い」「連携先の産学連携に対する熱意が分からない」といった問題があります。
このような産学連携の世界に対して『AcaRegal』は「熱意重視のマッチング」「気軽なチャットシステム」といった恋愛マッチングサービスのシステムを導入することで
理想的なマッチングとスムーズなコミュニケーションを実現し、中小企業と大学の産学連携における問題を解決します。
『AcaRegal』はこれらサービスの提供を通じて”社会と研究を結びつける”というミッションの実現を目指しています。
『AcaRegal』についてさらに知りたい方はこちらをご覧ください
『AcaRegal』Twitterアカウント:@AcaRegal
「OPEN Pitch Vol.11」の参加を終えて
今まで考えられていなかった、収益構造やそれに関する収益の因数分解を具体的に学ぶ機会となり今後の参考になりました。
また、自分はPoCにおいてまだ足りない部分が多く、人を納得させる数字や事実を積み重ねられていないと痛感しました。
今回の反省を踏まえて、より事業をブラッシュアップし、また改めてごのような場に参加したいと思えました。
プロフィール根本一希 AcaRegal 代表 |
ShareBrowse 代表 西田吉克さん
『ShareBrowse』 事業紹介
オンラインコミュニケーションの可能性を追及する
『ShareBrowse』は画面共有/音声通話をベースとしたコミュニケーションツールです。
新型コロナウィルス感染拡大の対応として多くの企業がテレワークを導入しましたが、あるアンケートではその多くの企業がテレワークの導入によるコミュニケーション不足が業務に悪影響があると回答しています。
ShareBrowseはその原因をコミュニケーションのオンライン化による偶発的な情報共有の欠如と考え、その解決策として画面共有/音声通話をベースとしたコミュニケーションツール『ShareBrowse』を考案しました。
ShareBrowseは”オンラインコミュニケーションの可能性を追及する”というビジョンを掲げており、本サービスを通じて「より多くのコミュニケーションの起点」「寄り相互的なコミュニケーション」の提供を実現します。
avaren株式会社についてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
西田吉克さんTwitterアカウント:@nsd244
「OPEN Pitch Vol.11」の参加を終えて
メンタリングでの「まずは1人の人のために1つのシーンではめっちゃ便利で使える。それが創出できるかが重要」という言葉が印象的でした。
ブラッシュアップタイムにおいては具体的なシーンを挙げて、この人がこのシーンでとても使える。それを踏まえてブラッシュアップしました。
しかし、自分の中でイメージを膨らませるのに一杯一杯で、発表時に言葉足らずな点が多くあったことが反省です。
プロフィール |
RPAホールディングス株式会社(※EIR枠) 岡屋さつきさん
※Entrepreneur In Residence:客員起業家制度。起業家が特定の企業に入社し、その企業の中で新規事業や起業を行う仕組み。
『ugokeru』事業紹介
すべての女性が生き生き働く世の中にする
『ugokeru』は産後うつを防止する家族間メンタルヘルスケアAIアプリです。
産後の女性はホルモンバランスの乱れや子育てによる寝不足によりおよそ8割がうつ傾向にあるといわれています。
産後1年までに死亡した妊産婦の主な死因と人数の1位が自殺であることからもその深刻さが伺えます。
これらの原因として本人すらも産後うつであることに気付き辛いことやパートナーがどうサポートすればよいのかを分かっていないこと等があげれられます。
こういった課題に対して『ugokeru』は簡単な情報入力を通じて状況に適したサポートが簡単に分かるというサービスを提供します。
そうすることで、本人は自分で伝えたり、教えなくてもりかいしてもらえるという安心感があり、パートナーも理解できないというストレスから開放され、夫婦の子育てに対して適切に行動することができます。
『ugokeru』はこれらサービスの提供を通じて”すべての女性が生き生き働く世の中にする”というミッションの実現を目指しています。
「OPEN Pitch Vol.11」の参加を終えて
ファイナンスやマーケ・プロダクトのご指摘でなく、この事業をやりたいという「想い」を実現するにはどういう思考が足りないか、という点をアドバイスいただいた点が印象的でした。
また社外の方のピッチ・メンタリングに触れることができ、非常に勉強になりました。
プロフィール |
次回「OPEN Pitch」について
「OPEN Pitch Vol.11」は、ハイレベルな参加者が競い合うコンテストとなり、デジタル時代の未来を切り開く新たな価値創造の可能性を大いに感じる場となりました。
また、株式会社OPEN VENTURESのCVC事業に繋がる出会いもあり、次回のイベントにも期待が高まります。
次回「OPEN Pitch Vol.12」は、6月26日(土)に開催予定です。
『OPEN PITCH』は毎月開催を予定しており、随時参加者を募集しております。
参加を御希望の場合は下記のページより詳細をご確認の上、ご応募ください。
「OPEN Pitch」応募ページ
申し込みフォーム:https://open-ventures.fund/contact/ |
過去のイベントが気になる方はこちらをご覧ください。
「OPEN Pitch Vol.9」イベントレポート
https://open-ventures.fund/event/open_pitch_vol9/
「OPEN Pitch Vol.10」イベントレポート
https://open-ventures.fund/event/open_pitch_vol10/
〈主催〉
株式会社OPEN VENTURES
https://open-ventures.fund/
〈モデレーター〉
株式会社ニューロマジック 取締役執行役員 木村隆二
https://www.neuromagic.com/