第19回目の開催となる「OPEN PITCH Vol.19」も、新型コロナウイルス感染拡大の対策として、完全オンラインでの開催となりました。全国の若手起業家5名と東京の審査会場をオンラインツールで繋ぎ、全国各地からの同時参加をリモート環境下で実現しています。
今回も様々な産業から、ユニークなバックグラウンドを持つ若手起業家が集まった回となりました。前回同様、若手起業家が抱く社会的課題への深い考察やその解決を目指したビジネスアイデアの共有、そしてメンターとの有意義な議論を通じて、デジタルビジネスの重要性とさらなる可能性を確信する1日となりました。

 「OPEN PITCH」選考方法

「OPEN PITCH」は、若手起業家のビジネスアイデアと事業創造に精通した審査員の知見を相乗させることで、デジタル時代の未来を切り開く新たな価値創造の可能性を追及し、実現へ向けてのスピードを加速させるためのコンテストです。

まず、若手起業家が独自のビジネスアイデアを発表します。次に、審査員である各メンターと順番に1対1で議論し、当初のビジネスアイデアにさらに磨きをかけます。そして、複数回のメンタリングにより研磨されたアイデアを再度発表し、その内容に基づいて、審査員が優勝者を決定します。

前回に引き続き、今回の「OPEN PITCH Vol.19」も、多様な観点から社会的課題を捉え、ビジネスに対する熱い志を抱いた参加者たちによるハイレベルなコンテストとなりました。最終ピッチで大きく点を伸ばす方や、大胆なブラッシュアップを加える方が現れるなど、優れたアイデアがさらに突出する契機になったことが伺えます。

「OPEN Pitch Vol.19」審査員コメント

OPENVENTURES株式会社 代表取締役 石井岳之

ブラッシュアップタイムを通じて皆様に良い変化があったことはとても嬉しいです。
ただ今後事業を進める中においては、自分だけの経験や考えだけでは突破できないことがあるかと思います。
そういった時には自分が持っていない良いアイデアを吸収し自分のものにする力が必要になります。
今後は起業家個人の良さをもっと伝えて欲しいと思います。そうすることで、
今後事業を進めていく中で発生する色々な壁を突破出来るか否かというその人ならではの違いになると思います。
今日得たフィードバックや繋がりが事業を前に進める手助けになれば幸いです。

アーキタイプ株式会社 Lead Business Architect  貝沼篤

ピッチの完成度が高く、面白い領域のビジネスも多かったのでとても興味深かったです。
原体験がしっかりとある方もおられ、魅力的な起業家の方々だと感じました。
目の前のユーザーの課題解決に注力しながらも次のステップでどうするか、
どうしたら大きくなるかを考えながら今後も志高く取り組んでほしいと思います。

株式会社５４ 代表取締役社長  山口豪志

様々なステージの起業家の方が参加されている中で、起業家の方が本当にやりたいことが何なのかを考えメンタリングに取り組みました。
色々な意見を受け入れる柔軟性を持ちながらも、本当にこの世界を変えたいといった想いや、解決したい課題は何なのかといった芯は崩さず続けてください。
今後もどんどんチャレンジをしてほしいと思います。

インキュベイトファンド株式会社  アソシエイト 松本美鈴 

事業テーマの多くがファウンダーの皆様のバックグラウンドや体験に基づいたものだったのが印象的でした。
ディスカッションさせていただく中で、私自身も学びの多い1日となりました。
今後も何かお力になれることがあればお気軽にお声いただけたらと思います。

OPENVENTURES株式会社 アソシエイト 今泉滉平

応援したくなる素晴らしい起業家の方々だと感じました。
まだまだユーザーのセグメントや課題設定などの仮説が荒い方もおられるので、少しでも早くユーザーの生の声を集める取り組みへと繋げて欲しいです。
思い通りに行かない困難もあるかと思いますが突破して突き進んで欲しいと思います。
本日はありがとうございました。

「OPEN Pitch Vol.19」結果発表

【優勝・ベストプログレス賞】株式会社Essen 代表取締役　橘 健吾さん

「OPEN Pitch Vol.19」の優勝者・BEST PROGRESS賞は、株式会社Essen 代表取締役　橘 健吾さんに決定しました。今回のコンテストでは、優れたビジネスアイデアとして、全メンターからの支持を獲得し優勝となりました。

※BEST PROGRESS賞：起業家の事業プランに対し、本イベントにおいてメンターが助言をした結果、最終ピッチでの”成長”が最も大きかった起業家に送られる賞

株式会社Essen『WithDrive』事業紹介

自動車を媒体とした新しい広告プラットフォーム 

WithDriveは、車の後ろに広告をつけることで、誰でも広告収入を得ることができるサービスです。 個人が地域に根ざした広告を貼ることで、地域経済の活性化も見込むことができます。

Essen株式会社、「WithDrive」についてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください 。

WithDrive 公式HP：https://www.essen-withdrive.com/

 「OPEN Pitch Vol.19」の参加を終えて

Essenが目指す屋外車両広告事業の先のビジネスモデルを伝えること。また、ドライバーの対象者や広告の提供先、さらにドライバーと広告主の調達方法の説明を意識しました。屋外車両広告の提供に対し、その先の事業の展開について皆様からご質問頂けたことが印象に残っています。とても良い1日となりました。誠にありがとうございました。

 下記では、惜しくも受賞は逃しましたが、ハイレベルな闘いを繰り広げた若手起業家と事業概要について紹介します。

ソーシャス株式会社 代表取締役 尹世羅さん

ソーシャス株式会社 事業紹介

社会・環境インパクトを加速させる

ソーシャスは、人々の善行を可視化し、報酬を与えることで、社会課題解決のために時間やお金を貢献を促します。AIを使って、ユーザーの善行に基づき「インパクトクレジットスコア」を計算し、スコアが高い人にブロックチェーン上の暗号資産を配布します。

ソーシャス株式会社についてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください

ソーシャス株式会社（公式HP）：https://www.socious.io/ja/

「OPEN Pitch Vol.19」の参加を終えて

シンプルにするために、スライド１枚につき１つのメッセージに分解しました。
一つの課題毎に、Problem, Solution, Value Propositionを丁寧に説明することを心がけました。
リード投資家を社内で確保することにより、ビジネスモデルをシンプルにしました。
２つの課題を同時に解決する相乗効果を生み出す循環型経済の仕組みを丁寧に説明するよう心がけました。
とても有益なアドバイスをいただき、１日で１ヶ月分ぐらい事業が進んだ印象です。運営の方もメンターの方も休日に貴重なお時間いただき、ありがとうございました！！！

BABYLON代表 佐野嵩さん

BABYLON事業紹介

疑似体験型言語学習サービス

『BABYLON』は生徒の子供と教師が一緒にオンラインゲームをプレイしながらゲーム内のコミュニケーションを英語で行います。そうすることで楽しみながら継続して英会話の学習ができるようになります。

使用するゲームは既存のオンラインゲームで子供たちに人気があるFortniteやMinecraftです。子供の好きなゲームを英会話教師が一緒に遊びながら英語でコミュニケーションをとるというシステムです。

BABYLONについてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください

佐野嵩さん（個人FB）：https://www.facebook.com/takashi.sano.96387/

「OPEN Pitch Vol.19」の参加を終えて

・「ビジネスプランはゴールから逆算していくのもよい」　成長グラフをどう作成すればよいのかいまいちわかっていなかったので助かりました。
・「競合がいてもパクればいい」、「いいことをやっているところが最後には勝つ」　強い競合がいてかなり弱気になっていましたが、心救われました。

良い1日となりました。ありがとうございました。

株式会社knewit 代表 小川直哉さん

株式会社knewit 事業紹介

ドライバーの『知らない』をなくすSaas

ドライバーの納入情報を一元管理することによって、情報を整理し、情報で運送現場を支えるSaaSを提供します。全てのデータをクラウドで管理することにより、より正確に、マルチデバイスで、簡単に管理ができます。

株式会社knewitについてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください

株式会社knewit：公式HP
小川直哉さん（個人FB）：https://www.facebook.com/naoya.ogawa.775

「OPEN Pitch Vol.19」の参加を終えて

参加することで伝え方を一日かけて改めて考えさせられた。
課題を共通理解していくプロセスを考える時間になった。
非常に私の現在やるべきことにあった、イベントだったと感じる。

株式会社offer 代表 神笠真樹さん

株式会社offer  事業紹介

リアルタイムクーポンで今、一番お得に予約

予約のキャンセル・暇な日・団体客退店などによる大規模な空席を、今だけの特別な広告・特別な価格を設定することにより埋めることができるサービスです。

店舗側には利益率の向上や顧客によるSNS拡散、ユーザー側には今1番安く予約ができることやクーポンリクエスト機能などのメリットが挙げられます。

「OPEN Pitch Vol.19」の参加を終えて

相手に具体的にアプリを使用するシーンを想像してもらいやすい資料や、数字の用いたロジックのある資料を用意することを学べました。

次回「OPEN Pitch」について

「OPEN Pitch Vol.19」は、ハイレベルな参加者が競い合うコンテストとなり、デジタル時代の未来を切り開く新たな価値創造の可能性を大いに感じる場となりました。
また、株式会社OPEN VENTURESのCVC事業に繋がる出会いもあり、次回のイベントにも期待が高まります。

次回「OPEN Pitch Vol.20」は、3月20日（土）に開催予定です。

『OPEN PITCH』は毎月開催を予定しており、随時参加者を募集しております。参加を御希望の場合は下記のページより詳細をご確認の上、ご応募ください。　

過去のイベントが気になる方はこちらをご覧ください。

「OPEN Pitch Vol.17」イベントレポート https://open-ventures.fund/event/open_pitch_vol17/

「OPEN Pitch Vol.18」イベントレポート https://open-ventures.fund/event/open_pitch_vol18/

〈主催〉

株式会社OPEN VENTURES https://open-ventures.fund/

〈モデレーター〉

株式会社ニューロマジック  取締役執行役員  木村隆二 https://www.neuromagic.com/